社長のごあいさつ

本日、2025年9月期第2四半期の決算発表を行いました。

当中間連結会計期間(2024年10月1日から2025年3月31日まで)における世界経済は、経済や社会情勢の先行き不透明な状況から消費控えが進行し、かつてのような力強さはみられませんが、全般的なインフレ鎮静化が下支えとなり先行き希望が見えつつある状況でした。しかしながら、4月に入り米国が大規模な相互関税措置を発表してから、世界の貿易政策を巡る不透明感が一気に高まった結果、金融市場が不安定な状態に陥るとともに、インフレへの悪影響を予測する向きもあり、今後の経済成長に与えるマイナス影響が懸念される状況となっております。

高級二輪乗車用ヘルメット市場は、上記の経済状況のなか、コロナ禍で高まった二輪乗用車ブームの減速及び流通段階での在庫調整が基調としては継続しており、前期のような主力モデルのモデルチェンジが無く、マイナーモデルのモデルチェンジにとどまることから、今後当面は急速な需要増を見通すことは難しい状況にあります。

当中間連結会計期間における日本及び海外を合わせた販売数量は、前年度比18.2%減となりました。欧州市場の販売数量は、前年同期に発売した主力2モデルの新商品(NEOTEC3、GT-Air3)の反動減に加え、フランスの販売が天候不順や不安定な政治状況等の影響で低迷したため、前年度比20.1%減となりました。北米市場の販売数量は、景気が比較的底堅く推移し、又、代理店も過度な在庫過多の状況にはないため、前年度比では4.3%増となりました。アジア市場については、中国において市場の低迷が続くなか、旧正月を挟んで小売店が休みを増やす等した結果、小売店から代理店への発注が減り、中国市場の販売数量が前年比10.1%減となったこと、また、他のアジア市場も低迷していることから、アジア市場の販売数量は前年度比19.3%減となっております。日本市場の販売数量は、流通在庫が過剰であり、その調整が本格化しているため、前年度比26.9%減となっています。

当中間連結会計期間の業績につきましては、販売数量こそ前年度比18.2%減少しましたが、円安効果等により単価が上昇した結果、売上高は14,562,162千円と前年度比1,892,626千円(11.5%)の減収となりました。生産数量の減少に比べて製造原価は増加し、広告宣伝費等の販売管理費が増加したことから、営業利益は4,373,308千円と前年度比901,760千円(17.1% )の減益となりました。経常利益は4,343,154千円と前年度比1,002,738千円(18.8%)の減益、税金等調整前中間純利益は4,331,482千円と前年度比1,010,514千円(18.9%)の減益、親会社株主に帰属する中間純利益は3,040,735千円と前年度比697,507千円(18.7%)の減益となりました。

業績予想数値につきまして、現時点においては、2024年11月15日公表の当初予想を変更しておりません。今後の進捗状況を踏まえ、修正が必要な場合は、適時適切に開示させていただく予定です。

株主の皆様を始め、お客様並びにお取引先におかれましては、何卒より一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2025年4月25日

株式会社 SHOEI 代表取締役社長
石田 健一郎

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